司法協会の本

ある程度勉強した今だからいえるのかもしれませんが、
内容がシンプルすぎてすごく読みやすいです。

予備校の本よりも、であります。

例えば、「~の解釈については学説は○○説だが、判例は○×説である」だけで、それ以上の説明はなかったりします。


シリーズの構成は、科目によってではありますが、
やや分厚い「講義案」と薄い「概要」の二種類があります。

民法に関しては概要でも300P以上ありますが、そのほかは大体100Pをちょっと超える程度です。

素早く全体を掴むにはちょうどいいのではないかと思います。


文体も説明も「意外にも」やさしく書かれてあります。

現物をみるとわかりますが、素っ気ない表紙から文体も硬くて難しそうだと思ってしまうのが普通ではないでしょうか。

これらの本は裁判所の職員用の教科書で、裁判官が書いたらしいです。

まあ、読み手(職員)は現実本当に分からないと仕事できないし、
また、書き手(裁判官)からみても、まともに仕事をしてもらわないと困るわけで、そういった事情(自分の勝手な想像)からか、
専門用語はきちんと説明してありますし、具体例もよく挙げられています(やや古くさい表現もありますが)。

つまり、学者の本とは違い「初学者にもわかりやすい『だろう』」では困るわけで、そのことが読み手に対する配慮として文章に出ているような気がします。
(学者も裁判官もそれぞれ目的が違うので、どちらがイイとか悪いとかは一概には言えないが…)

だから、僕みたいな奴でもわかるし、わかりやすいと感じるのだろうと考えます。


現実の店舗では大きい本屋(丸善レベル)しか置いていないという欠点はありますが、一度立ち読みしてみることを強くおすすめします。
アマゾン(又は楽天など)で表紙だけ見ても、買う気はおきないでしょうからw

表紙から醸し出す堅さは学者の本以上のオーラがあります。

ちなみにCbookやシケタイなどの参考書でも参考文献としてあがっていたということを何日か前に気づきました。
今まで何年も散々読んだくせに…ですw



次は買った本の内容を説明したいと思います。